実践なき読書は無意味である

2015年9月8日火曜日


変革支援が始まってほどなく、プロジェクトを実質的にリードしているマネジャー氏から相談がありました。

「マングローブさんのお話は目から鱗です。さらに理解を深めた上で自分なりに考えてみたいので、参考図書を推薦していただけませんか?」

このように推薦図書のご依頼をいただくケースは非常に多いのです。

組織の基本をきちんと学んでからプロジェクトに取り組みたいというわけです。

しかしながら、このようなご依頼は非常に困るのです。

学びたいお気持ちは非常に尊く、その気持ちにお応えしたいとは思うのですが。

こと組織変革となりますと、本を読んだからと言ってそれが自社の取り組みに生かせるとも限りません。むしろ役に立たない可能性の方が高いのです。

本を読むエネルギーと時間を、自分たちで「考える」ことと、一歩ずつでも何かを「実践」することに使うべきなのです。

逡巡した挙げ句、「どうしても」との強い要請で何冊かの参考図書をお勧めしました。

数ヶ月経ち、件のマネジャー氏の取り組みを拝見すると、おっしゃっていることから勉強のあとは見えるのですが、いかんせん行動が伴いません。

参考図書を読破して、何かをやったと錯覚満足されているのかも知れません。

実践なき「勉強」は、意味がありません。

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