会社を変えたければ自分から

2016年10月20日木曜日


レフ・トルストイの言葉です。

「すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」

名言です。
企業組織に置き換えても、当てはまるかもしれません。

 

「すべての社員は会社を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」

すべての、という出だしは極端でしょうが、多いのではないでしょうか。

これは企業組織の中で、傾向としては上にいくほど当てはまるように思います。

 

「すべての部長は会社を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」

この方が「すべての社員は」よりも、しっくり来る人が多いことだろうと思います。

では、今度はどうでしょうか?

 

「すべての社長は会社を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」

 

1.言われたことはしない

先日、臨済宗退蔵院の松山大耕副住職の講演を聴かせていただきました。
講演タイトルは「禅に学ぶ心の鍛え方」です。

5つおっしゃったポイントの一番目が「言われたことはしない」というキーワードだったんです。
キーワードだけ聴いて「???」状態だったのですが、解説を聴いてなるほどと理解しました。

言われたことをしないように奨励しているわけではないんですね。

松山さんは、こうおっしゃいました。

 

「人は見たことをする」

 

どんなに「あれをしろこれをしろ」と言葉で言われても、行動には移さない。
言った人の行動を見て、納得して初めて行動に移す。
あるいは「真似してみよう」と思って行動に移す、ということです。

 

「人は言われたことはしない、見たことをする」

 

この言葉は、今年聴いた中で一番の名言かもしれません。

 

2.自分に甘い

自分に甘い人がいます。
特に上に立つ人に多いですよ。

部下との関係で言うと、次の4種類の人がいますね。

自分に甘く、部下にも甘い
自分に甘く、部下には厳しい
自分に厳しく、部下には甘い
自分に厳しく、部下にも厳しい

さて、あなたは自分の上司にと考えたら、どの人になってほしいですか?
あるいは、どの人になってほしくないでしょうか?

私は、次の順番が望ましいと思っているんですね。

①自分に厳しく、部下には甘い
②自分に甘く、部下にも甘い
③自分に厳しく、部下にも厳しい
④自分に甘く、部下には厳しい

④の上司というのは・・

トルストイ風に言えばこうなりますね。

「部下を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない」

ガンジーも・・・ (実はガンジーは言っていないという説もあります)

「世界に変化を望むのであれば、自らが変化となれ」

 

ソクラテスも・・・

「世界を動かそうと思えば、自分を動かすことから始めよ」

 

私の仕事の関連で言えば、自分たちを変えようとしないのに、現場に変革を起こせと言っている、自分に甘く現場に厳しい本部の皆さん、管理部門の皆さんにも噛みしめていただきたいと思います。

earth


今野 誠一Seiichi Imano
企業経営にあたりつつ、自らも第一線のコンサルタントとして、組織変革コンサルティング、経営幹部教育プログラムや管理職研修のファシリテーション、企業理念構築や経営ビジョン構築ワークショップのファシリテーションなどを担当している。