自分の会社をどう呼んでいますか?

2016年7月13日水曜日


細かいことかもしれませんが、「自分の会社をどう呼んでいるか」から、その人のスタンスを感じます。

スタンス=会社との距離感が。

 

具体的に言うと、自社のことを「この会社は…」と語る人は、会社と一定の距離があるように感じます。

良く言うと、「客観的に見ている」とも表現できますが、少し寂しくも感じます。

悪く言うと、「他人事的に考えている」ように見えます。

 

もちろん、会社との距離感は人それぞれ自由です。

また、客観的に見られるからこそ危機感を持つこともできるでしょうし、会社に依存しないことも大事な姿勢です。

 

ただ、「誰が」「どの場で」言うかによっては、看過できないことでもあります。

 

企業で研修を実施すると、冒頭にその企業の方から一言いただくことが多いのですが、人事部長のときもあれば、役員の方のときもあります。

そういった時に、受講生の気合を入れるためのスピーチをいただけるのですが、

「この会社の社員はこういう傾向の人が多くて」

「この会社に来て1年になるけど、この会社は○○が弱いということがわかった」

という言い方だと、どうしても距離感を感じてしまいます。

 

傾向として、親会社からグループ会社に来た役員の方や、他社で実績を残して転籍してきた人事の方に見受けられます。

 

当事者意識を高めているつもりが、実は士気を下げてしまうことも。

 

話している方は、自分が何を話しているかはわかってはいても、どう表現しているかまでは認識できていません。

結果的に、伝えたいことが十分に伝わらないどころか、逆効果にまでなってしまっています。

 

 

そして、そういう姿勢は伝染していくんですね。

荒っぽく言うと“他人事”姿勢です。

言葉が伝染し、個々の姿勢に影響を与えていきます。

結果として、それが会社の文化・風土になってしまいます。

 

 

「自分の会社をどう呼んでいるか?」

小さなことなのです。

「そんなの気にする人の方が少ない」と思う人もいるくらい小さなことです。

 

しかし、だからこそ発言している本人は気づかないのです。

そして、小さなことだからこそ、すぐに直せることでもあります。

 

 

「この会社は」という表現は一つの例です。

これが気にならない人もいるでしょう。

一方で、その人の距離感は、内容や口調などからも伝わってきます。

 

自分の会社を客観的に見られることは大事なことです。

ただ、その表現が、聞いている人にとって「“他人事”に映っていないか?」と、自分自身を客観的に見ることは同じくらい大事なことです。

 

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林 直人Naoto Hayashi
組織変革コンサルタントとして、教育研修プログラム設計や講師、企業理念構築・運用などに従事。