人脈で見える価値観

2016年6月22日水曜日


先日ある企業の研修で、自分の人脈を整理するワークを行っていた際に、

「会社の部下や後輩が人脈に入っている人が少ない」

ということが気になりました。

 

人脈を考えるときの観点はこんな感じです。

・何者にも代え難い、大切な人

・いざという時に相談できる・助けてくれる人

・気づきや刺激を与え合う・応援してくれる人

・一緒にいると楽しい・気が合う人

 

人脈の辞書的な意味は、「人とのつながり」そのものを指します。

ですので、その意味とは少しずれていますが、だからこそ感じたのが、「部下からも学べるものがある」「後輩も頼りになる存在だ」と考えている人は少ないということです。

 

これは、実際に「学ぶものがある部下がいない」「頼りになるほどの後輩がいない」ということではありません。

自分との違いなんてたくさんあるのですから、それを見られるかどうか、尊重できるかどうかの問題です。

 

これはですね、人との付き合い方の話ではありません。

もう、人間関係の捉え方の話なのです。

 

「会社の部下や後輩が人脈に入っている人が少ないことが気になった」と書きましたが、上司・部下、先輩・後輩という関係を、揺るぎない上下関係のように捉えてしまっていることが非常にもったいなく感じます。

 

立場上の上下関係があるのは当たり前です。

でも、それは人間としての上下関係ではないんですよね。

 

もちろん、会社の研修だからこそ上下関係を意識して書いたこともあるのでしょう。

知らず知らずのうちに。

また、「年下で人脈に入りそうな人は?」と聞かれれば、「ああ、いますよ。」という答えが返ってくる人もいます。

 

だからこそ、もったいないのです。

「会社」という組織にはまることで、上下関係が揺るぎないものになってしまうことが。

ものの見方が固定化されてしまうことが。

 

 

先日、イチロー選手が偉大な記録を達成されましたね。

 

イチロー

 

ずいぶん前のインタビューですが、そのイチロー選手が言っていた言葉を思い出しました。

「日本にいたときでも、僕より若くてキャリアのない選手がいろいろ聞いてくることはありました。

でも、キャリアを積んだ選手となると、誰もいなかった。

こちらでは、3000本近く打っている人でもいろいろ聞いてきたことがあった。この違いは何なのか。」

 

 

これは、日本特有のものなのでしょうか?

そうであるとしたら、世界という競争市場に立ったとき、日本人はどんどん遅れをとっていくことになります。

 

 

情報化が進み、上司以外から得られる情報が多くなった現代。

「上から教わる、下に教える」という一方的なマネジメントは、すでに限界を迎えていると気づいている人は多いはずなのに。

 

 

上下関係


林 直人Naoto Hayashi
組織変革コンサルタントとして、教育研修プログラム設計や講師、企業理念構築・運用などに従事。