「面白い本」の要素から見る「魅力的な人」

2016年1月18日月曜日


「面白い本(読み物)」の要素とは何でしょうか?

 

本でも、記事でも面白いと思うものと、読むのが苦痛なものがあります。

面白いとは感じるけれど、古本屋行きになってしまうもの。

ちゃんと理解できなかったけど、なんか手元に置いておきたくて、そして、事あるごとに読み返してしまうもの。

また、ものすごく共感はするけれど面白くないと感じるものもあれば、自分の考えとは違うからこそ面白いと感じるものもあります。

 

面白い本

 

「面白い本(読み物)」。

その要素を私なりに3つでまとめてみました。

 

読むたびに気づきがある

独自の視点がある

難しいことも平易な言葉で書かれている

 

書いてみると、「面白い本(読み物)」というだけでなく、「面白い人」「魅力的な人」の要素にもなりそうですね。

まぁ、本(読み物)は人が書いているので、当たり前なのですが。

 

 

読むたびに気づきがある

弊社代表今野の造語に「多度読」 というものがあります。

様々な本を読んで、浅く色々なことを知っている「多読」よりも、「これは!」と思える本を繰り返し読む「多度読」 の方が血となり肉となる、という考えです。

たしかに、同じ本を1回目と2回目に読んだ時では、気づきが異なる経験は私にもあります。

 

これを、書き手の側から考えると、「何度読んでも気づきがある」。

こういうものを書けるようになることを目指したいものです。

 

そして、これが人だったら、「会うたびに違う魅力を感じる」。

そんな人でありたいと妄想を抱きます。

同窓会で旧友に会ったとき「変わらないね」という関係の居心地の良さもあれば、「見違えたね」と言われることの嬉しさもあります。

もっと定期的に合っている人に対しても、そう感じてもらえたらきっとその人の人生は常に新たしい気づきと出会いの連続なのだと想像できます。

 

独自の視点がある

私はよく他の方のブログを読みますが、言い切っている人の文章は面白いと感じます。

もちろん、自分と違う意見である場合もありますし、明らかに「言い過ぎだろ」と感じたり、「それは違う」と思ったりするものもあります。

でも、そういう意見もあるんだなと、単純に「面白い」と感じられ、いつの間にかブックマークしています。

自分の考えの幅、視野を広げてくれる感じがして。

 

「Aとも言えるが、Bとも言える」と書いてある読み物は、よく言うと大人の書き方なのですが、煮え切らないんですよね。

「確かにそうだ」とは思うのですが、古本屋行きの典型だったりします。

 

1冊で複数の視点から考えられる材料を得られるというのはお得なのですが、「で?」と思ってしまいます。

どういうことかというと、「Aとも言えるが、Bとも言える」という意見で終えてしまうと、解決のためのアクションに結びつかないんですよね。

そこが煮え切らないところ。

「Aに振り切って、こうすべきだ」もしくは「二律背反を乗り越えて、こうすべき」というのが欲しいところです。

 

結局、言い切っている人って「自分の考えを持っている」と感じられるんですよね。

だから、相談に乗ってもらいたいと思うこともあれば、話していて魅力を感じることもあります。

 

難しいことも平易な言葉で書かれている

社会人一年目の時に上司からこう言われました。

「『株式会社』について小学生にでもわかるように説明できなければ、その事項に関して理解していないのと同じ。」

うっ、おっしゃる通りです。

素晴らしい言葉を頂いたと思っています。

 

さて、作家の井上ひさしさんが、生前に繰り返していたという言葉があります。

 

「難しいことを易しく、易しいことを深く、

深いことを面白く、面白いことを真面目に、

真面目なことを愉快に、愉快なことをいっそう愉快に」

 

身にしみる言葉です。

プロフェッショナルとして、常に心がけなくてはいけないことだと。

 

これは、言葉についてだけでなく、考え方そのもののことを言っているんだと思います。

 

専門性が高まるとともに、平易な言葉で伝えることはもちろん。

難しい案件こそ、楽しんで捉える姿勢が大事だと。

 

と、つらつら書いていての結論!

面白い、魅力的な読み物を書くには、書き手が面白い、魅力的な人材になることが大事!

 

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林 直人Naoto Hayashi
組織変革コンサルタントとして、教育研修プログラム設計や講師、企業理念構築・運用などに従事。