研修場づくりの裏キーマンは社長

2015年3月10日火曜日


研修には必ずと言っていいほど顔を出してくれる、ある社長がいらっしゃいます。

開始の挨拶として、受講生への期待を伝えることはもちろん、開始前にも個別に声がけをすることもしばしばです。

もちろん、お忙しい立場なので研修につきっきりになることはできませんが、予定を調整して、毎回顔を出してくれます。

それが休日であっても。

 

あまりにジッと見ていられているようですと受講生もやりにくいものですし、経営者の言葉が時として硬い雰囲気を作ってしまうこともあります。

 

しかし、社長が関心を示してくれることは、研修を企画した人事にとってもありがたいことです。

というのも、「経営者が冒頭に一言述べる」というのは、ある意味「経営者のお墨付き」なんですね。

 

 

別の社長は、研修の冒頭に「自分は研修よりも実務で学ぶ事の方が多いと思っている」と話されました。

 

研修というのは、業務時間や休日を削るもので、現場から好まれるものではありません。

もっと言うと「人事のやる施策には全て批判的」なんて人も珍しくありません。

もうこれは、やる施策の良し悪しではなく、イメージなのです。

そこに来て、そんな社長の言葉があっては、「あ、やっぱり受ける必要ないんだ」と吸収力がガクッと落ちることは言うまでも無いでしょう。

 

研修より経験が大事という考えの経営者の方は非常に多いと思います。

ご自身が経験から学び成長し、その立場まで来たからこその考えでしょう。

私も経験からの学びは大きいと感じます。

 

しかし、研修実施が決まったのであれば、自分の考えがどうであれ、一番の理解者として振舞うことが大切です。

社長自身の態度一つで学習効果が変わるとお考えいただきたいです。

 

提案には厳しい目でその必要性を判断しながらも、一度承認してからは、一番の理解者になる。

マネジメントにおいて、大切なスタンスです。

 

 

また、冒頭で「あまりにジッと見ていられているようですと受講生もやりにくい」と述べました。

これも、社長の態度次第、いや心持ち次第なのです。

「評価しよう」という目で見るか、「見守ろう」という目で見るか

そういう意識は、相手に伝わりやすいものなのです。

 

もちろんこのような姿勢は社長だけでなく、人事などオブザーバとなる方にも言えることです。

 

研修の雰囲気、それは講師や受講生以外も大きな影響を与えているものなのです。

 

(研修を見守る経営者の背中)
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林 直人Naoto Hayashi
組織変革コンサルタントとして、教育研修プログラム設計や講師、企業理念構築・運用などに従事。