高質な原体験が“目”を養う

2014年11月10日月曜日


「スーパーバイザーの仕事は良い点に目を向けることだ」

 

とある方が教えてくれました。

 

受け持つ店舗・施設の運営をより良いものにするためのアドバイスを行う。

それがスーパーバイザーの役割だとすると、どうしても改善点に目が行きがちなものです。

しかし、そればかりやっていると、「粗探し」になってしまいます。

 

もちろん、その指摘は大事なのですが、実際を改善を行うのは、その店舗・施設の人間です。

人間、粗探しばかりされてしまうと、前向きに取り組もうとは思えなくなってしまいます。

 

小さな工夫や変化に目を向けられることで、つまり認められることで、もっと良くしていこうと自主的に思うようになれます。

 

 

しかし、人間、違和感は感じやすいのですが、良いもの、居心地の良いものというものには鈍感になりがちです。

 

どのようにすれば、良い点に気づくことができる目を養うことができるのでしょうか。

 

冒頭の“ある方”は、こうアドバイスしてくれました。

 

「一流のものを見ること。一流の人と話すこと。一流のものを食べること」

 

硬い言葉で言うと「高質な原体験」とでも言い換えられるでしょうか。

良いものに気づく目を持つには、良いものと沢山触れることが大事であると。

 

そして、それによって良いものを生み出すアドバイスもできると。

 

 

普通に生活をしていたのでは、本当に一流のものに出会うことはなかなかないでしょう。

しかし、モノや情報が溢れる世界で暮らしていると、そのことにも鈍感になってしまいます。

 

意識的に、一流のものに触れる機会を持たないと、“触れているつもり”の感覚が盲目にしてしまいます。

 

 

もちろん、このことはスーパーバイザーに限った話ではありません。

人を育てるにも、育てる人が一流を知らないようであれば、一流は育てられないでしょう。

 

そして、人間関係に限った事でもありません。

 

日本で新しいものが生まれなくなっていると言います。

研究職、商品開発職の人たちも、いつの間にか一流のものや価値の持ち物を見る機会が少なくなっているのかもしれません。

研究室に閉じこもる機会や、パソコンの前に座る機会が増えたのと引き換えに。

 

日本庭園


林 直人Naoto Hayashi
組織変革コンサルタントとして、教育研修プログラム設計や講師、企業理念構築・運用などに従事。